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株式会社キャロットシステムズ

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1、創業のきっかけとなった計測機器の開発:システム事業
 組込系電子ユニットや、自動機・省力化装置といった生産用装置の開発・設計・製造。
血液浄化装置などの医療機器に組み込まれる制御ユニットや、その動作のためのソフトウェア等を開発する他、自動車部品工場などのラインを効率化するための産業用ロボットもオーダーメイドで提供しています。

2、2005年に立ち上げた自社製品ブランド:安心安全事業~Alter+(オルタプラス)
 防犯カメラ、映像記録の開発・製造・販売。
家庭用の防犯カメラを全国のホームセンターや家電量販店を通じて販売。地元企業向けの防犯用の高解像度カメラも提案・販売しています。常に新しいモノづくりをテーマに、高品質のハイビジョン無線カメラ「Alter+」という防犯カメラブランドも立ち上げ、メンテナンスなどのアフターサービスまで、トータルに手掛けています。

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西澤 勇司 社長

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 今から22年前。29歳のとき、信頼する仲間と2人で起業した西澤社長。当時はバブル崩壊で景気も悪かったそうですが、「どん底からスタートすれば、あとは這い上がっていくだけ。モノづくりにこだわって、自分たちが本当にやりたいことに挑戦しようと考えたんです」。今では、医療装置のシステム受託開発から防犯・監視システムの開発・販売にまで事業を拡大し、幅広い分野で「お客様のやりたいことを実現したい」と語ってくれました。
 
 モノづくりに大きな自信を持つキャロットシステムズですが、実は自社工場を持っていない、いわゆるファブレスメーカー。内陸工業エリアの相模原には様々な技術に秀でたモノづくり企業がたくさんあり、製造面は市内の企業と協力体制をとっているそう。そのなかで西澤社長は、総務、営業、経理と、すべての仕事に自ら携わるそうですが、特に大事にしているのは“人材”。会社説明会に出向いて会社の魅力を伝えるのはもちろん、最終選考も自ら行っています。
 

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 休日には、小学二年生の息子さんを仕事場に連れて来たり、経営者仲間とのBBQやクリスマスパーティーなどに一緒に参加することもあるとか。「世の中は、いろんな人がいて成り立っていることを知ってほしい。自分のやりたいことを見つけるきっかけになったらいいな」と明るく話す西澤社長。こだわりの人材育成は、小さい頃から始まっているのかと驚きました!
 

Alter+営業部 量販営業課 中山 大輝さん

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 中山さんは営業担当。キャロットシステムズでは、商社を通じ、全国の家電量販店やホームセンターへ防犯カメラを納入しています。「まずは商社の方に商品の魅力を知ってもらうこと。取引きが決まれば、今度は納入先の担当者の方を交え、三者で打合せを行います。売場の展示用サンプルをどう置くか、どんな販促用のポップを作るのかといった、売場づくりまで具体的に考えます。私たちメーカーが積極的にアイデアを出すことが、商品の売れ行きにも関わってくるんです」。
 

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 販売が開始されると、店舗を巡回し、しっかりフォロー。防犯カメラは、一つひとつ機能も性能も異なります。こまめに訪問し、店舗の方々にその特長を理解してもらいながら、売場の整理整頓やカタログの補充、展示用サンプルの動作確認・調整まで行っているのだとか。「どんなに小さなことでも、お客様に分かりやすく、手に取っていただきやすくなるなら…という思いで、売り場に立っています」という中山さんの姿勢から、どんな仕事も地道に一生懸命取り組む大切さを学びました。
 
 中山さんは休日、ウィンドウショッピングや映画鑑賞を楽しんでいるそう。「どうせやるなら楽しくっていう会社のモットーは、プライベートでも同じ。買い物をしていると、“こんなディスプレイの仕方もあったのか!”と、勉強になることもあるんですよ(笑)」と話してくれました。プライベートと仕事を完全に別なものとして捉えずに、一緒に楽しんでいるなんて…素晴らしいなと思いました。
 

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 キャロットシステムズの会社のモットーは、「どうせやるなら楽しく!」。これは手を抜いて楽をするということではなく、仕事そのものを前向きに捉え、相手のことを考えて取り組むということ。「一生懸命、世の中に為になるよう頑張れば、仕事は楽しくなってくるはずです」と語る西澤社長。それは、お客様や取引先だけにではなく、社員さん同士が“仲間の為に”と働くことが重要。
 

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 「例えば設計担当なら、次の工程となる部品調達がうまくいくよう、事前に商社さんに掛けあったり、社員一人ひとりが、隣の部署の役割もカバーし合う。そうすれば、25人の会社でも、大手メーカーにも負けない仕事ができると信じています」。そうすることで社内には信頼関係が生まれるんですね!若いうちから成長できる機会もたくさんありそうです。
 
 私も、相手のことを考え、真摯に仕事に取り組む姿勢を大切にしていこうと思いました。
 

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 中山さんの大切にしている言葉は、“一期一会”。市内の合同企業説明会で西澤社長と出会い、その人柄に惹かれたのが入社のきっかけとなったそうですが、「実は私の実家は、相模原で料理屋を営んでおり、西澤社長はその常連だったと入社してから知りました。どこで縁が繋がっているかわからないからこそ、一つひとつの出会いを大切にしたい」と教えてくれました。
 
 さらに、今こうして仕事ができるのは先輩方のおかげと語る中山さん。入社して3か月、静岡にある納入先のホームセンターを5店舗巡回するよう命じられ、何をするかも分からないまま、自分なりに店舗の場所を調べて回ったそう。「その後、先輩が効率的な訪問の順番や気を付けるポイントを丁寧に指導してくれたんです。たとえ失敗しても、まずは自分で精一杯やることが、何倍もの成長につながると教えてもらいました」。私も社会に出たら、失敗を恐れず目の前の仕事に取り組み、一つひとつの出会いを大切にしたいと、勇気づけられました。
 

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「大切なのはガッツと度胸」と語る西澤社長。学生時代のうちに、海外へ一人旅したり、好きなことに挑戦する経験が、将来の糧になるとアドバイスしてくれました。
 
 原点となっているのは、転職した2つ目の会社での海外出張の経験。最初は社長に同行して参加していましたが、早くから一人でアメリカやシンガポールに行くように。カーナビも携帯電話もない時代、地図を片手にレンタカーに乗って取引先や紹介された企業に向かい、身振り手振りで商談を掴みとってきました。その経験から、「一生懸命やれば、道は開ける」と学び、物怖じしない度胸がついたそうです。
 
 堂々と語る西澤社長の姿からは、何事にも恐れずに自分の軸を貫く強さを感じました。学生時代のうちから失敗を恐れず、貪欲に何でもやってみることが大切なのですね。
 

 中山さんは、高校時代にダンス部で部長を務め、大学では飲食店でアルバイトを続けてきたそうです。「ダンス部を自分で立ち上げたり、後輩を指導してきたことが、人と向き合う今の仕事に役立っていると思いますね。これまでの経験すべてが、今の自分をつくるんです」と話してくれました。
 

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 そして就職活動では、「自分の言葉で、素直に感じたまま伝えればいいと思います。真摯にやっていれば、結果は出るはず」と語ってくれました。「社会は、小さなことの積み重ねです。仕事にどう取り組んだか、打ち合わせにどんな姿勢で臨み、どんな報告をしたか。そこから信頼関係ができてくる」という言葉も、ご自身が日々大切にしている営業活動への姿勢と重なり、とても印象的でした。
 
 学生時代のうちに、一つ一つのことに真摯に取り組む姿勢を身に付けることが、就職活動のみならず、社会に出てからも活きてくるのだと感じました!
 

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西澤 勇司 社長

「まだまだこれから成長し、社員誰もが“仕事の主人公”になれる会社。一人ひとりが助け合って事業全体を盛り上げることができるから、仕事に楽しく取り組めるはずです!」

Alter+営業部 量販営業課 中山 大輝さん

「若手社員のうちから色々なことに挑戦でき、支えてくれる先輩がいる、魅力的な会社です。」

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 今回の取材を通じて一番心に残っていることは西澤社長の座右の銘である「どうせやるなら楽しく!」という会社のモットーです。学生にとって、仕事は義務のようなものだとネガティブに捉えられがちです。しかしながら、社会のために働いていると捉えることで、誇りをもって前向きに仕事ができるのだと学びました。そして、いきいきと素直に真摯に仕事に取り組む中山さんの姿を見て、キャロットシステムズでは会社のモットーが浸透しているのだと感じました。
 
 実は取材後に、私も中山さんのご実家の料理屋へ行ってみました。中山さんのご両親が、ただ注文をとるだけではなく、穏やかに話しかけてくださり、和やかで楽しいランチをいただくことができました。中山さんの「一期一会」という精神は、もしかしたらご両親の姿に由来し、今の仕事に活かされているのかもしれないと思いました。一つひとつの出会いを大切にする姿勢を私も見習い、相手の心に残るような存在を目指して参ります。
 
 私も、来年から社会人。「どうせやるなら楽しく!」の精神で、精一杯仕事に取り組もうと決意しました。
 

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・記者
中辻美帆
明治大学 4年生
 
・サポート
濱崎裕佳里
玉川大学 3年生