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富士ホールディングス株式会社(旧富士工業株式会社)

家庭厨房用電気製品(レンジフード)の企画開発・設計・製造・販売・アフターサービス

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豊かさに応え続け77年目


突然ですが貴方にとっての「豊さ」とはなんですか? 生活に余裕を持たせ、人を幸福にする事において豊かさはとても重要なものです。しかし、豊かさと言っても金銭やプライベート、家族など人それぞれで考え方は違うものです。そんな多種多様な豊かさにレンジフードを柱とした商材を通して応え続け今年で77 年目。企画、開発、設計、生産、販売、アフターサービスまで全てをこなし、継続的な豊かさの実現を掲げる富士工業の様々な魅力にさがまち紙面班松井は迫りました。

 富士工業、一般のご家庭でこの社名を知る人は少ないかもしれません。というのも、商材であるレンジフードは主にシステムキッチンの一部としてキッチンメーカーのブランドで販売されているため、富士工業の名前はあまり表には出ないのです。
 しかし、業界では名の知れたレンジフードメーカーで、国内のおよそ*60%以上のレンジフードが富士工業で作られています。名は知らずとも扱いやすさと心地よさを追求し、多くの人々に認められたからこそレンジフード生産*トップクラスを誇っているわけです。(*富士工業調べ。2015年の実績、OEM生産品を含む)

 現在、機能面の他、音、掃除のしやすさ、薄型などが求められるレンジフードですがそれ以外にも、見た目へのこだわりも追求しています。最近ではイタリアのデザインと富士工業の技術を融合したビンテージ感を表現しながらも使い勝手の良さと細部にこだわりをもったおしゃれなレンジフードも作られました。

 またデザイン面、発想面で面白いと思ったものの一つとして、脱煙・消臭機能と照明機能が一つになったクーキレイという商品が挙げられます。焼肉や鍋料理で煙や臭いが気になる、なんてことはありませんか?
 そんな悩みをクーキレイは解決してくれます。見た目の可愛らしさとしっかりとした消臭機能、そして何より照明と換気機能を融合させた発想力は誰もがあっと驚きます。
 元々クーキレイは、卓上調理好きの社員の案によって作られたものでした。自分で取り付けることができ、換気をしない時は照明として使え、現在家電量販店にも売られている為手軽に購入する事ができます。一人の社員の声が商品となって家族団欒を守る豊かさの架け橋へと形を変えたのです。大人数になればなるほど個々の声は届かなくなりがちですが、富士工業は一人一人の社員の声を拾い一つの製品にしました。それは常日頃からのアットホームな社内空間やチームワークの形成された温かな人間関係があったからこそではないでしょうか。また、生産から販売までが一貫体制の為、情報伝達が早く、かつ強いチームワークを持っているのも富士工業の魅力の一つです。そんなアットホームの秘訣にはこの会社ならではのことがありました。

 この会社の面白いところは、数多くのイベントが行われるところです。春のお花見や夏祭り、秋は芋煮会や全社コンペ、冬の餅つき大会などイベントが盛りだくさんです。イベントは全て富士工業の社員で実施しており、すべての出し物は、企画からほとんど社内でおこなっています。
 イベントの出し物は、クーキレイなどの富士工業ならではの景品が当たる抽選会や、新鮮な野菜やお米の販売もあり、およそ900人以上の人が集まります。組合のスタッフと協力したり、社員の家族やOBも招いて盛大に開催され、地域や社員への心の豊かさも意識した会社なのだと痛感しました。
 お酒好きの社員も多い富士工業は、イベントを通し社員同士の仲を深めたり、近隣の人とのコミュニケーションの場としてイベントを活用しています。社員同士のアットホームな雰囲気はこうしたイベントによって作られ、より仕事が円滑に進み人々に豊かさを届けているわけです。

 また、離職率2%の「やめない会社」というだけあり、社内の雰囲気はとても明るく、育児休業も3歳までと支援も大きいのも強みです。

 そんな富士工業の未来は、レンジフードのみにこだわるのではなく、人の豊さにこだわる商品作りに力を入れ「本気×素直=チームFuji」を合言葉に創業100年を目指しています。
 だからこそ自分に軸を持ち、主体性と協調性のある人材を大募集しています。2017年の12月から2年間、シンガポール海外研修にトライした社員もいます。このようにチャレンジ精神へのバックアップも強い富士工業は、年に数回インターンシップも募集しています。様々なイベントやインターンシップを利用して富士工業の魅力を体感してみてはいかかですか?

 社内の雰囲気は私が想像していたより明るく、事務所内を見学した際には皆さんが笑顔で挨拶を返してくれました。ここでも社内の雰囲気の良さがしみじみと伝わりました。当初は、ややかたいイメージがありましたが、行ってみると素直に働く場としていい環境だと思え、様々な場所へ足を運ぶと、ホームページだけでは見えない魅力に触れることができると改めて気付かされた取材でした。


<取材協力>